のぐ地久三事務所 (畜産事務所)

コラム・JGAPのメリットはなんでしょうか

コラム・JGAPの認証メリットはなんでしょうか

お問い合わせをいただく中で多い、JGAP畜産の認証メリットについてお話いたします。

JGAP畜産物は2017年に誕生した認証制度で、本年6月13日時点での認証農場数は肉牛21農場、豚18農場、採卵鶏15農場、乳用牛2農場となります。

東京オリパラもあり、2020年に向けての取得を目指した方が多いのでしょう。

GAPの意識調査では、消費者の50%はGAPを知らないと回答し、流通業者もGAP認証品を取り扱う予定がないというアンケート結果を公表しています。

詳細は、ブログnogutikusan`s dailyをご覧ください。

では消費者に認知されず意味のない、この製品認証制度は意味のないものなのでしょうか。というご心配からくる質問が多いと感じます。

私は、当初は東京オリパラの食材選定の上で必要であったためJGAP認証取得を目指す会社が多かったのは事実でしょうし、指導員講習会でもそのような会話をした記憶があります。
しかし、1年後には開催される東京オリパラの為の取得はそろそろ終焉であるでしょう。それは、食材調達会社が決まり恐らく該当農場等と調達するうえでの打ち合わせ等が始まるからというのもあります。

では、2020年以降は不要の認証制度というと、そうではありません。

2020年夏以降は先行したJGAP青果物、茶と同じように流通業者のうち、自社ブランドの付加価値向上のための選定・採用が進むとされます。

ブログにもご紹介しておりますが、大手流通業者は率先して認証を取得したものを採用することを表明し実施しています。

畜産物も同じようになると私は考えています。

それは、今後の人口減少等消費者の行動に変化があると予測される中、自社の存在を知ってもらうために「安全で安心。そして国際的に見て当たり前な労働者の権利の尊重した製品」と位置づけ、輸出にも寄与できる(特に人権尊重は外国では当たり前であり、日本での外国人研修生の不法な賃金払いは特に関心を持ちます)認証と期待されています。

先行した青果物・茶等はASIA GAP認証(JGAPの上級版)はGFSIという小売・食品メーカーの団体が世界的なGAPと同等のGAPであると位置づけしています。
つまり、輸出先に相手のGAPがある場合、それと同じものとして取り扱うことが可能とされます。これにより自社製品の輸出にあたり認証を必要とする状況であっても場合によりましょうがASIAGAP認証が代用してくれるというのです。

将来JGAP畜産物はASIAGAPに仲間入り又は新たに取得し、GFSIがのような団体に加盟している小売り・食品メーカーに自社製品が採用され、国内で販売又は輸出し現地での販売ということもありましょうし、各団体がそれに向けて動いています。

消費者は、確かにGAP認証を知らない方が多いと感じます。
しかし知らないことで不利益を受けているわけではありません。日本の農畜産物は安心であるという確かな信頼があるからです。

では、JGAP認証と認証のない一般品と何が違うのかといえば、第三者の評価により同じ安心でしょうが「認証」というお墨付きがあるのです。

通常「認証」というお墨付きは特に付加価値を生みません。
しかし先ほどの通り、大手の一部は「認証」というパスを持っていない方との商品購入を希望していないという現実があります。
輸出まで視野に入れているようなメーカー等は特にその傾向があります。

ですから、JGAP認証に前向きの方とそうでない方に二極化しているのだと感じます。
現在、認証取得によるメリットは大きくないといえましょう。しかし時代は速いスピードで流れます。

先行したJGAP認証はその時代を流れて今のような流通制度まで影響を及ぼし始めているのです。まだ認知度がないから安心といえばその通りです。
将来も安心かどうかはわかりません。

多くの経営者の方々は自社の存続のためにも自社製品の付加価値化を模索している現状があります。

その中のJGAP家畜畜産物は早いうちに取得しシェア拡大のための準備をされている企業であると、お考えいただければ良いのではないでしょうか。

小売り・流通業者がこの認証を取り入れた場合、すでに認証がある農場と、これから半年1年先に取得予定の農場どちらの製品を選定しましょうか。
答えは簡単でしょう。「すでに認証がある農場」となります。

繰り返しになりますが、アンケートでは消費者・流通業者ともGAP知りませんし、取り扱う予定はないといいました。しかし、他流通業者が実施し販路に変化が出た場合それでも頑なにGAP認証品を扱わないといえるのか未知数です。
扱うと宣言した場合、さあ大変すぐ構築して、すぐ審査して、すぐ認証書を手に入れて・・というわけにはいきません。
結果、競争に後れを取ります。その遅れが巻き返しにできるほどの方策があれば良いのですが、品質は同じ「認証」というパスの違いだけでは、遅くなって認証というパスを手に入れても、すでに置き換えた製品は自社には戻らないのが現状ではないでしょうか。

ひとつ、注意点があります。
消費者はGAP認証品に付加価値金額を希望していないという現実があります。つまり、認証品だから10円高い、50円高いということを希望していないのです。

通常品と同じ金額であれば、認証品を購入するとアンケートでは答えています。

でも、同じ金額なら認証品を購入するのであれば、他社と差別化できます。値上げ分の増収はないかもしれませんが、扱う品は増えていくはずです。
値上げはないが、1日10個売れていたのが15個、30個と増えていく可能性を秘めていると言えます。どちらがお得なのでしょうか。

無駄かもしれない。しかし、将来の為の投資としても損はない。自社製品の付加価値化に貢献できると判断した場合まあ成り行きでいいでしょう。と言える方は少ないのではないでしょうか。

自社製品に自信のある方が認証を取得されていると、構築にお伺いする全ての農場で感じています。審査の際にも自信をもって望まれている感があります。

それは、大変すばらしいことです。品質は同じといえばその通りでしょう。しかしその自信は「認証」というただのパス1枚以上に重みがあります。

その自信が将来自社を助けるアイテムになるのでしょう。

それすら、無駄と感じる方にはまだ様子を見ることも一つの選択ではないでしょうか。

構築は難しいものではありません。日ごろ行っている作業を見えるように文書を作り、適切に管理する。法規制を守り、当たり前を当たり前のように作業する。

ただそれだけでもあるのです。構築という言葉に構えることはありません。わからなければお尋ねください。売り込むわけではありませんが、構築することは難易度の高い作業はないのです。

それを毎日繰り返し行い、検証し良いものを作り続けるのです。それが、認証というパスを得る方法なのです。

私たちは、自社製品の付加価値向上に貢献できるよう日々努力をしております。
たくさんの方々の製品が店頭に並び消費者の皆さんが手に取るようになれるよう、微力ではございますが頑張る次第です。
nogutikusan

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